ガーデンデザイナーとして大切にしていること
ネット検索すると、造園会社、植木屋、左官屋、エクステリア会社、デザイン事務所、ホームセンター、園芸店などがヒットすると思います。
しかし、それらの会社にはもちろん特徴があります。
私の経験上、どんな風に捉えているかというと、
・植物や鉢、土など豊富な材料、旬のものを扱う園芸店
・植物や石などの自然物の扱いが得意なのは植木屋さん
・切石、コンクリート製品、ブロックが得意なのは左官屋さん
・フェンスやカーポート屋根、門扉等のアルミ製品や照明はエクステリア会社
・上記をすべて扱い、現場に応じた職人と監理を行う造園会社
・デザインと設計業務がメインで、現場に応じた施工者と監理を行うデザイン事務所や会社
そのなかでも何が得意なのか、特徴なのかを知るには、やはり施工例をみる、人をみることです。
同じ材料でも、仕上げ方、扱い方、細部の納まりで完成度が異なります。
電話や、メール問い合わせをして資料を取り寄せたり、直接会って、話をしてみるのが一番いいです。きっと相性がわかると思います。
こういった行動をするあなたは「こだわり派だな」と思ってください^^
今回は、
【つくるからにはお気に入りの庭がほしい!という方へ】のアドバイス
基本は、あなたの話を聞き、受け止め、些細な疑問や質問にも丁寧に対応してくれるところに依頼するのがベスト、です。
あなたの話していることが伝わらない、理解しようとしない、違和感がある時は、打合せを無理に進めない方がいい。双方の意思疎通ができて信頼関係があってこそ、いい庭、お気に入りの庭ができあがるのですから。一緒につくりあげるんだ、という意識で打合せに望むのがベストです。固く考えずに、コレは好きだけど、こういう感じは嫌い、というのを伝えるといいです。
ファーストプランが有料の場合は、
①まずは施工例をみましょう。
つくり手によって庭の雰囲気は多様です。同じ図面であっても、誰が現場のデザイン監理をするか、どの植物をどんな風に選ぶかで仕上がりが変わってきます。例えば、同じ樹木であっても樹形、傾き、見せ方はつくり手が選び、植えるので、出来上がりに影響します。
庭が完成してからもメンテナンス等でお付き合いが続くことが多いので、
②次に大切なのは、人。
あなたに対応する窓口が誰であるのか、ということが大切になります。
例えるなら、あなた専属の美容師さんを誰にするのか、です。
最初の連絡→庭づくりの打合せや相談→施工期間中のスケジュール管理やデザイン監理の詳細確認を誰に、どの会社にしてもらいたいか、ということです。デザイン内容はもちろんのこと、完成に至るまで信頼して任せようと思える人であるかを、初顔合わせの相談時に確認してください。
お客様との信頼関係があてこそ、つくり手であるデザイナーや設計者のチカラは発揮されます。
次にデザイナー視点で、
私の場合は、
相談や打合せ時に、何を考え何を大切にしているか、というと
お客様の雰囲気、例えば洋服や生活スタイル、趣味や好みなどを把握すること。
庭のデザインになくてはならない大事な要素です。個人邸では特に重要になります。
庭、といっても、シンプルでカッコいい構造物と個性的な植物のある庭、ふんわり優しい雰囲気の木洩れ日がある庭、南国のような大きな葉や鮮やかな花を愛でるための庭。絵画のように窓を額縁にみたてた眺めるための庭、と十人十色。お客様が求めておられるものを、どうにかして探ろうとします。
好みだけでなく、嫌いなものも聞きます^^
お客様がいいなと思う風景写真や、コレ言ってもいいのかな?というようなこと、雑談でも何でも聞きます。
デザイナーとして様々な情報をキャッチし昇華させ、庭のカタチを提案します。
共同作業、なのです。
依頼してくださったお客様だけのオーダーメイドの庭をつくるので、1回目の打合せから最初のデザインを提案するまでに、2〜3週間をいただいてます。そして、ファーストプラン作成のご依頼には前金をいただくことにしています。もちろん、それまでに施工例と料金説明、ご相談と前金の承諾を得ます。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
最近のことですが、
お客様の雰囲気や情報が何も把握できない状態、
一方通行のやりとりは、デザイン提案や打合せが難航することが分かってきました。
責任ある提案をしたいので、ご依頼者との信頼関係を私は大切にしています。
住まいや暮らしにこだわりのある方、最初から最後まで一貫してデザイナーと一緒に庭づくりを楽しみたい方は、ぜひお問い合わせください♫♪
今の状況下で直接お会い出来ない場合は、ご要望に応じた打合せ方法やご相談を承りますので、安心してお問い合わせください。
先行きが不安ではありますが、皆さまと私自身の健康に気をつけてまいりましょう。
これからも心穏やかで豊かな暮らしに寄り添いつづけます。
庭ある暮らし、自然ある暮らしを求める方や大切にしている方に、必要なメッセージが届きまうように。
ガーデンデザイナー 宮森有子