先月に完成したお庭。
「ワンコ達も庭に出ます!」とのことで、
犬目線でもデザインする、
という私にとって初めての挑戦となったお庭の紹介です。
犬にとっての
・毒性植物の有無
・視界
・動線など
それらが、今回の庭のデザイン要素に加わることになりました。
お問い合わせ時に、「狭いけれど庭がほしい、可能ですか?」とのご質問がありました。おおよその面積を電話でうかがい、庭づくりは可能、と思いましたので図面や写真を資料としてメール添付していただきました。
資料とともに、
「視線より高い位置にある植物とツルものがほしい!」
そして、「自動で水やりができるようにしたい」などの具体的なご要望があり、
初顔合わせ時には、更に詳しくお話を聞くことができました。
「週末は自然のある場所へ出かけてリフレッシュしています」
「庭に、コンクリートやレンガは使わないでほしい」
「自然のなかにいるようなデザインにしてほしい」とのことでした。
以前は芝生があったそうですが、私が拝見した庭は、高さ1m程のブルベリーと高さ1.2m程のモッコウバラが植えてあり、それ以外は土のままという状態でした。
お話の後、現状を確認し、
庭デザインでの重要ポイントを決めました。
・お仕事モードをゆるめてリラックスできる自然をつくりだす、ということ。
・ワンコ達の視界と行動も考慮する、ということ。(境界側の既存フェンスの隙間をなくし、ワンコ達が室内からも庭からも通行人が見えないようにすること等。)
以上の2つのポイントをおさえ、部屋からの眺め、庭で寛ぐ場所、手入れ用にもなる小道、安全な植物計画を考えデザインすることにしました。
「森に暮らす」ような、おうちリゾートを味わっていただけたらという思いでイメージスケッチを提案したところ、「できあがるのが楽しみ」との嬉しい声を頂戴し、あっという間に詳細が決定。施工も順調に進み、完成しました。
今回、私が最も悩んだのは、既存フェンスを撤去するかどうか、でした。「ある」ものは活かしたいので色々なアイデアが浮びましたが、風圧と耐久性の視点から既製品を使用することにしました。植物に必要な通風や光を取り込みながらも、遮蔽率の高いフェンスを新しく設置し、同じ面に既存の八重の黄モッコウバラを誘引できる工夫することで、美しいバラの壁が実現しました。
(シンプルにまとまったので、頭を悩ませた気配はどこにも見当たりません^^;)
庭の完成時には初めて沢山の蕾と咲き初めた花を見ることができ、クライアント様はとても喜んでおられました。ご自身で購入し植えておられた植物はできるだけいかすようにしました。庭の歴史と愛情が詰まっていますから。
玄関、廊下、リビングに囲まれた中庭。
リラックスできるおうちリゾートを、ご家族で楽しんでいただけたら嬉しいです。
写真は4月中旬頃、お客様が撮影されたものです
\(^o^)/ありがとうございます!
完成後、初めての週末はワンコ達もウキウキで新しい植物を掘り返してしまったそうですが、現在は落ち着いてお庭に出ているそうです♪